肥料をたくさんあげるとりんごは大きく育ちますが、最適な時期に熟してくれません。また、りんごを実らせるよりも木が大きくなることにエネルギーを使いがちになります。 反対に肥料を少なくするとおいしいりんごがなるのですが、栄養不足で病気や気候の影響を受けやすくなってしまいます。
坂野農園では主に堆肥を使い適量を心がけ、おいしくて元気なりんごになるように努力しています。
木が極端に弱ったときなどには堆肥にこだわらず,即効性のある化成肥料で回復を図ることも選択肢のひとつです。
除草剤については使用せず、草刈り機での下草管理をしています。
無認可の農薬はいっさい使用せず、減農薬での栽培を心がけ、安心かつ環境に配慮した栽培を目標にしています。
色づきをよくするために果実の周囲の葉を摘み取る「葉摘み」という作業は、ぎりぎりまで待ってからおこなうようにしています。
葉を少しでも長く残すことで光合成をより活発におこなわせ、よりおいしくなるように。
適度な葉摘みをすることで、味だけではなく色づきも良いりんごになるように工夫しています。
矮化(わいか)とよばれる栽培方法を用いて木をコンパクトに仕立て、甘味をより濃厚にしています。一般の栽培方法では「マルバカイドウ」という台木の上にふじなどのりんごの木を接ぎ木しますが、矮化栽培ではマルバカイドウの上にもう一種類木の勢力を落ち着かせる台木を接ぎ木し、その上にりんごの木を接ぎ木します。 一度の接ぎ木には通常一年かかるので矮化栽培は手間のかかる方法ですが、味の良さをアップさせ、そろった木に育てて栽培管理をやりやすくする効果があります。
当園では、長野県の豊富な紫外線量をいかし、袋がけをしない「無袋栽培」をおこなっております。健康的で、りんご本来の味になると言われています。収穫は、りんごを木の上で完熟させてからおこなっています。樹上完熟させることで、糖度が高くジューシーなりんごになります。
中間業者のない直売の利点をいかし、木の上で熟したりんごを収穫し、とれたての新鮮な状態でみなさまに直送しております。